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第七回 犬について






(文) 海風亭世の介
 
居酒屋のメニューにイカ納豆っていうのがあるけど、あれは下品な食いもんだなぁ。イカも好きだし、納豆も大好物なんだけど、組み合わせちゃうととたんに嫌になるんだ。ノーパンしゃぶしゃぶなんかもそうだな。しゃぶしゃぶは好きだし、ノーパンも大好物だけど、組み合わせちゃうとなんか薄汚くなるんだな。どうしてだろ。欲張りすぎてるからかな。まっ、いいか。

さて今回のぶつくさは犬だ。自慢じゃないがノーパンしゃぶしゃぶとは何の関係もないよ。なに犬に文句つける訳じゃぁない、飼い主だ。ペットブームとやらでやたら犬連れてるやつが多いな。おいらも雑種のバカ犬飼ってるけど、散歩の途中で会おうもんなら、犬なで声ならぬ猫なで声で「男の子?女の子?」だと。犬は雄か雌だろ。おまけにうちのは8歳の大年増だ。女の子もへったくれもありゃしねぇや。ま、この辺までは犬に実害がないからいいけど、ひどいのは洋服は着せるは、抱きかかえるはで、ほとんど人間の子供扱いだな。おいおい、犬は南極の冬を独力で生き抜くほど寒さに強いんだ。逆に言えば暑さに弱いってことだ。その毛皮の上に服ではほとんど拷問だろ。犬は地べたを走り回る動物だ。公園でさえ抱きかかえられちゃぁ、欲求不満で気が狂うんじゃねぇか。もっとひどいのは犬のエステサロンやレストラン、幼稚園まであるそうだ。早い話が擬人化もほどほどに、っていうことだ。

犬を犬として扱う。これが犬にとってのほんとの幸せ。過不足ない食事を与える、家族内での序列をきちんと教え込む、運動を十分させて遊んでやる、あとは予防注射くらいだな。犬の生理と習性を受け入れて、その環境を作ってやればいいんだ。「マロンちゃんは犬じゃないの。もう私の子供。マロンちゃんに何かがあったら、私も死んじゃう~」ばかか!そういうやつは胸に手を当ててよぉく考えてみるといい。もし自分の犬が誘拐されて法外な身代金を要求されたらいくらまで払うか。川原亜矢子や川島なお美にも聞いてみたいもんだ。こうなったらおいらが犬の誘拐ビジネスを始めようかな。金持ちの家のマルチーズかなんか誘拐して「マロンの命を助けて欲しかったら、1週間以内に1000万用意しろ」みんな意外と出さないだろうな。中には知らん振り決め込むやつもいたりして。まあそれも織り込み済みだ。捕まったって営利誘拐にはならないだろうし、せいぜい脅迫くらいだから多寡が知れてる。いずれにしてもマロンはやさしく扱って飼い主に戻してやる。大丈夫、マロンは「あの人が犯人よ!」とは絶対言わないから。



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コメント

いつも拝見いたしております。軽妙洒脱の表現には、強く感動いたします。筆者の言う社会モラル・日本の文化が崩れかけていて心配です。これからも、遠慮なく偏見をもって書いて下さい。楽しみにしています。

投稿者 但野 敦 : 2007年05月15日 13:51

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