第四回 「ダメとイヤとの間で…。」
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| (文) 海風亭世の介 |
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いやぁ今年の天気はなんかおかしいぞ。海風亭の前の相模湾も5月の連休頃から妙に風の強い日が多くて、気持ちのいい五月晴れの日なんてほとんどなかったし。やっぱり地球温暖化の影響かな。暖かくなっていいじゃねぇか、温暖化。東京がハワイみたくなるんだろ、一年中水着のねぇちゃんが寝そべってるんだろ、なんて冗談言ってたけど事はそうお気楽じゃなさそうだ。これから大変だろう地球は…。食料も石油もなくなるし、砂漠化は進むし、ハリケーンはやたらでかくなるし。いくら科学や技術が進歩しても人間は地球のことなんかまだほとんど解ってねぇんだろうな。
解っていないといやぁ、今も昔も俺たち男にとってどうにも解らない大きな謎が、女心だ。(本題への入り方が上手くなったな)気があるくせに、気のないそぶり。こっちへ来たいのに、追えば逃げる。YESなのにNO、NOなのにYES。ローマの哲学者も、ノーベル賞の詩人も、IQ200の科学者も、こればっかりは17歳の高校生とおんなじだ。そこでこの世の介が長年にわたるケーススタディから導き出したある法則を特別に教えて進ぜよう。
それは一言、女のNO!には2種類あるということだ。そのひとつは“ダメ!”。このNOはおおいに望みありだ。今日はダメ!…“寝坊してあわててパンティはいて家を飛び出したけど、さっきトイレで見たらほころびて小さな穴が開いてんの。この人ったらこんな日に限って熱く迫ってきたりして、ったく間抜けなんだからぁ。”とまあ、こっちのせいにされたりして…。ここじゃダメ!…“あらやだ私ともあろう女をラブホに誘うつもり?冗談じゃないわよ、安く上げようとして。パークハイアットとまでいわないけど、せめて山の上ホテルくらいとって欲しいもんよね、いい女にはコストがかかるのよ”と、身の程知らずの我儘だったりする。こんなんじゃダメ!…“信じられない、決めのデートに居酒屋?それじゃぁ首立てに振れないでしょ。女にも面子があるのよ、顔立ててよ!”と何だか脅かされてるような気にもなってくる。ともあれ、話は簡単でダメの理由はたいてい彼女たちの側にあって、それをひとつひとつ取り除いてやればいいだけの話だ。
ところが“イヤ!”となるとかなり望み薄だ。背景はそんなに多くない。“あなたじゃイヤ!”ほとんどがこれだ。残念!原因はこっちにあるんだ。すごすご退散するしかないんだが、よぉく注意して欲しいのは“イヤァーン”と間違えないことだ。これ天国と地獄くらい差があるからな。
ま、これが一応おいらが導き出した法則だけど、外れたって恨みっこ無しだよ。
なんせやつら相模湾の海みたいに底知れない存在だからな。時化だ、凪だと騒いでもそんなの所詮表層のこと。男なんてその波間に漂う小船みてぇなもんだから…。
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