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第十一回 中国の世界一

 
(文)上海工商外国語学院 客員教授・中本 洋
 
時々、中国のインターネットの「日中関係の論壇」を読んでいますが、今の中国人の「日本観」が窺われて面白いです。しかし、一方的な罵詈雑言が多く。正直読むのが嫌になります。タイトルに<漢奸><小日本><倭奴><日本鬼子><媚日派>などの日本に対する侮蔑語があれば、たまりません。「日本は謝罪しろ」「日本製品ボイコット」「日本人、くたばれ!」などばかりです。小泉前首相の靖国問題が政治問題化して以来、激しさが増しました。発言者は「憤青」(憤る青年)と呼ばれ、あらゆる不満の捌け口を日本に向けている感じです。ただ、闇雲な日本攻撃にたいして、彼らを諌める論調も時々出てきますが、それも「憤青」にすぐ「漢奸」「媚日派」などと反撃される始末で、「人を罵るのが好きで、自己反省を全くしない中国人」(ある中国知識人)の面目躍如たるものがあります。
「憤青」の心情は、基本的に「戦後大復興した日本への羨望と嫉妬」そして、日本に対する過度の「尊大な被害者意識」などのない交ぜになった複雑なものと思いますが、「聞く耳持たぬ」という彼らの姿勢にとても付いていけませんでした。
 
ところで、昨年9月の安倍総理の訪中以来、日中関係のネットのトーンが大いに変化してきました。政府の態度の変化にすばやく対応したかのように、「自国の状態を正しく認識し」、そして「日本を正しく分析しよう」というものが多くなってきたのです。日本分析にもいい論文があったり、「憤青」に対する鋭い反撃がでたり、自国批判するなど、客観的な論調が増えてきたのです。少しはいい傾向になってきていると思います。
そこで、今回はユニークな「中国の世界一はどれくらいあるか、君達知っているかい?」というある中国人若者の記事をご紹介しましょう。これは日本とは直接関係ありませんが、自国の分析を冷静にしている点で、「お主、なかなかやるわい」と思わせるものです。

1、 医療保険に入っていない人は世界一で、13億人中、8.45億人が未加入です。公費の乱費も世界一で、中国の役人は毎年3000億人民元を勝手に使っている。
2、 死刑の案件は世界一。中国では毎年死刑判決の後すぐ処刑で、一万件。おそらく世界の総数の5倍。
3、 中国の役人比率は世界一。民間人の28倍(一説には18倍)
4、 中国の貿易依存は世界一。約80%で、他の発展国や発展途上国よりはるかに高い。
5、 労働時間は世界一。中国は今や世界の中で労働時間の最も長い国家で、日本や韓国よりも長い。残業も多く、毎年の過労死は60万人。
6、 自動車事故と死亡者も世界一。(交通規則を守らないのは普通ですからね=筆者)
7、 中国の道路は世界で最も不安全である。2006年の前半6ヶ月に交通事故死者は4万人、怪我人は22万人を超える。(私も何度も事故を目撃しています=筆者)
8、 わが国の炭鉱採掘100トン以上での死亡率世界一。2004年の死亡率はわが国は3.96.アメリカは0.039.なんとアメリカの100倍。
9、 中国の不動産業は世界一。中国の家賃と年収のの比率は12:1.世界第一。中国の不動産業の利益率は30%、これも世界一。
10、 中国の大学の4年間の学費は、農家が飲まず食わずして稼いだ41年間の所得に匹敵。これは、世界第二位の学費が高い日本の3倍。
11 中国の出稼ぎ農民の賃金はメキシコや隣国のベトナムよりも低く、世界最低。

その他、<中国の肺がん死亡率世界一><中国の自殺世界一><贋物造り世界一><浪費天国><中国の汚職役人世界一、外国への持ち逃げ額も世界一><中国のGDP中、環境対策費世界一><中国の国民資産の流失世界一>、<中国の農民負担世界一><中国の信仰危機も世界一><中国の大学生の数、世界一、失業率も世界一><中国人の海外での購買額は平均987ドル、これも世界一>皆さん、中国理解に役立ちましたか?

コメント

日中の関係は、今となっては外せない間柄。お互い理解を深めたいものです。しかし、一般メディアの情報には、このような情報はなく、このコラムは、中国を知る意味で大変参考になります。一般市民の目線情報が相互理解を生む最適な手段です。日本のマスコミも国民の目線を大切にすべきです。これからも、楽しみに読ませて戴きます。

投稿者 徳田 太郎 : 2007年07月02日 15:32

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